「 Memories of T 」 TCQ (Twin City Quartet)
member
曉恩 (sax), 田中菜緒子 (p), 安ヵ川大樹 (b), 坂本健志 (ds)
DNCD-13 税抜2500円+税
試聴音源
1. Tokyo Image 6:14 PC用♪ スマホ用♪
Shawna Yang
2. G Island 5:54 PC用♪ スマホ用♪
Naoko Tanaka
3. Blessing 5:11 PC用♪ スマホ用♪
Daiki Yasukagawa
4. Naughty Cat 4:38 PC用♪ スマホ用♪
Shawna Yang
5. Snow Field 5:27 PC用♪ スマホ用♪
Takeshi Sakamoto
6. Memories of T 5:36 PC用♪ スマホ用♪
Daiki Yasukagawa
7. Sign of Winter 4:56 PC用♪ スマホ用♪
Naoko Tanaka
8. Sleepwalking 6:27 PC用♪ スマホ用♪
Takeshi Sakamoto
Total Time 44:42
購入サイト
プロフィール
楊 曉恩 Shawna Yang (as)
台湾人音楽家、ジャズのライブ活動を中心に録音、各種音楽学校、大学でのレッスン、クリニック、ビッグバンド指揮、作、編曲等多岐に渡り活動。サックスを中心としながらピアノ、フルート、長笛と数多くの楽器を演奏する。台湾唯一のプロのジャズビックバンド、台北ジャズオーケストラにて首席サックス奏者を務める傍、学生ビックバンドである台大騒動ジャズビッグバンドの音楽監督を担当。2001年に奨学金を得てバークリー音楽大学に入学、2003年L a w r e c e a n d A l m a B e r k R e c i t a l H a l lにて演奏、G e r o g e G a r z o n e 等と共演。その他A l e x S i p i a g i n , E r i c R i c h a r d s , E r i c arienthal,Paul Haar 等多数のミュージシャンと共演。2015年自身の初作品となるC D「Simple Life」をニューヨークにて録音。台湾の権威あるアワードであるゴールデンインディーミュージックアワードに「ベストプレイヤー」、「ベストアルバム」、「ベストソング」の三部門でノミネート。 YAMAHA サックス エンドーサー2016年よりAntiqua サックスエンドーサー中原大學,東華大學音楽科講師。
田中 菜緒子 Naoko Tanaka (p)
1985年福岡県生まれ。 幼少よりクラシックピアノを習い、ヤマハJOCにて活躍。様々なコンクールで賞を受賞。桐朋学園大学ピアノ科に進学し、在学中には、ブルガリア国際コンクールで1位を受賞。また、桐朋学園大学卒業生の九州代表として、アクロス福岡で行われた卒業演奏会に出演。 その後、JAZZに開眼。現在まで様々なライブやセッションに参加。同時にPOPSの分野でも、キーボードプレイヤーとして、多くのライブ、レコーディングに参加している。2009年にオリジナル曲を中心に活動するというコンセプトで、Proteanを結成。都内を中心にライブ活動を開始。 生まれ故郷久留米市のふるさと大使に就任。2013年9月、2014年6月にリーダートリオで台湾、上海公演を成功させ、海外に進出。2015年、ダイキムジカレーベルよりリーダートリオアルバム”MEMORIES”をリリース。同年、リーダートリオで、軽井沢ジャズフェスティバルに出演。2016年 楊曉恩カルテットで台中ジャズフェスティバルに出演。 2017年にはキングレコードより大坂昌彦(ds)プロデュースによるリーダートリオのレコーディングが予定されている。クラシックで培われたテクニック、音色とストレイトアヘッドなジャズティストが融合した、今後最も活躍が期待されるジャズピアニストである。 【主な共演経験のあるアーティスト、ミュージシャン】 GAKU-MC、桜井和寿(Mr.Children)、C&K、つんく♂ 、岡本真夜、m i h i m a l G T 、S O F F e t 、 宮崎隆睦(元T-SQUARE)、山口真文、安ヵ川大樹、岡崎好朗、大坂昌彦、井上陽介、多田誠司、小松伸之、楠井五月 etc.
安ヵ川 大樹 Daiki Yasukagawa (b)
1967年、兵庫県西宮市出身。 幼少のころよりピアノを始め、明治大学入学後、「ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ」入部を機に、コントラバスをはじめる。牧島克彦氏、吉野弘志氏 吉田秀氏に師事。1989年、「第19回山野ビッグバンドコンテスト」にて最優秀賞受賞。1991年、アルファレコードより、CD「Down under」に参加、プロ活動を開始する。96、97年にはマリーナ・ショー(Vo)の全国ツアーに参加。98年より、故日野元彦(ds)のクインテットに抜擢され、CDダブルチャント(ewe)に参加する。2001年より自己トリオ、ソロライブ活動を開始。2002年9月、EWEより全編ソロベースアルバム「Let My Tears Sing」同年2月、自己トリオ”Ya!3″のアルバム「LOCO」、2004年7月安ヵ川大樹トリオ 「KAKEROMA」 をリリースし、好評をはくす。同年NHK夢音楽館にピアニスト小曽根真氏と、デュオで出演。2006年5月、9人編成のリーダービックコンボ《ファーイーストジャズアンサンブル》を立ち上げる。2007年8月 ファーイーストジャズアンサンブルで、松江城国際ジャズフェスティバルに、エディーヘンダーソン(tp)を迎え出演。各方面より絶賛される。2007年8月スキップレコードよりCD《ファーイーストジャズアンサンブル》「FAR EAST JAZZ ENSEMBLE」 をリリース。第2回PLAYBOYジャズ大賞候補作品に選出される。2008年レーベルD-musica (www.d-musica.co.jp) を立 ち上げ、今までに30タイトル以上の意欲的な作品をリリース。2009年より昭和音楽大学ジャズ科講師に就任。2010年2011年リーダートリオで台中ジャズフェスに招聘され、2万人の観衆のスタンディングオベーションを受ける。2012.13.14年3年連続で、レーベルアーティストのイベント”ダイキムジカ祭り”を開催。ジャズライフ誌等に絶賛される。2012年よりNew York Standards Quartet (Tim Armacost, David Berkman,Gene Jackson) のライブツアー、レコーディングに参加、2013 年1月 D-musicaレーベルより “Live at LIFETIME” をリリース。2014年7月にはWhirlwind Recordより “The New Straight Ahead” が全米リリースされる http://t.co/8c6sLHqleZ 2012年2月NHKBS 情報番組エルムンドに5日間リーダーユニットで出演。2013年14年 岡山ルネスホールにて N響首席コントラバス奏者吉田秀氏とジョイントコンサートを行い大好評をはくす。2012年13年JazzPageベーシスト部門2年連続第一位。100枚を超える国内外のレコーディングに参加。TVラジオ等の出演や国内外のジャズフェスティバルにも数多く出演。ジャズのフィールドだけにとどまらず、金子飛鳥ストリングスアンサンブル、加古隆「色を重ねて」公演、テレマン交響楽団との共演など幅広い活動も行なう。 卓越した音楽センス、技量、スケールの大きなオリジナル曲、今最も注目を集めているベーシストである。
坂本 健志 Takeshi Sakamoto (ds)
1982年生まれ、ドラマー、パーカッショニストとしてアーティストサポートからシャンソン、ジャズ、演歌、アイドル、声優まで国内でジャンル問わずライブ・レコーディングで活動の後、本格的にジャズを学ぶため2009年ニューヨークへ渡米。Brooklyn Conservatoryを経てC i t y C o l l e g e o f N e w y o r k , B F A J a z zPerformance課に入学、在学中より教会でのゴスペル演奏、ジャズのライブ等で活動。2012年より台湾へ移住、ジャズ演奏をメインとする傍ら、台湾原住民からなる人気レゲエバンド” M a t z k a “のサポートとしてSummer Sonic2013 Beach Stage, CanadaToronto Music Festival, その他台湾国内の主要な音楽フェス等で演奏。2014年台湾トップアーティストの一人ゲイリーツァオのワールドツアーに参加、さらに北京在住の歌手”齊秦”のワールドツアーに参加、5,000人から10,000人以上のドームクラスツアーを経験する。その他多数の著名アーティストと共演。台中ジャズフェスティバル、台北ジャズフェスティバル、台北ジャズサマーパーティ等数千人規模の台湾国内の主要なジャズフェスティバルに毎年の参加。台湾新北市主催の国際ドラムコンテストにて優勝、台中ジャズフェスティバル内でのコンテストにおいても第一位に輝く。近年では山野友佳子(Pf)、納浩一(Ba)と共に台湾ツアー、田中菜緒子(Pf)、安カ川大樹(Ba)と共に台湾及び日本でのツアー、またその他日本人ミュージシャンと共に香港、マカオ、北京等へのツアーなど、日本のミュージシャンとの共演も多い。その他国内外問わず様々な世界的ミュージシャンと共演。主な共演者 (Jazz) Jerome Harris (Sonny Rollins Band), Tex Allen(Gil Evans Orchestra), Andy Mackee(E l v i n J o n e s Q u a r t e t), J a s o n M a r s h a l l(Charles Mingus Bigband), Tony Suggs(Pf,ex Count Basie Orchestra), Koichi Osamu(納浩一,japanese bassist), Giuseppe Bassi(Ba), G a e t a n o P a r t i p i l o(Sax), 安カ川大樹(Ba), Martin Musaubach(Pf)
ライナーノーツ
とうとうTwin City Quartet(以下TCQ)のファーストCDを発売することが出来ました。そしてこの作品を手に取って頂き現在このライナーノーツを読んで頂いていることに深く感謝致します。まず自己紹介をさせて頂きますが、本作品でドラムを担当している坂本健志(Takeshi Sakamoto)と申します。本作品及びこのバンドの発起人でもあり、こうしてライナーも書いている次第です。私は以前は日本で演奏活動を、そして9年前にニューヨークに移住しCity College of Newyorkという大学でジャズを学び、現在は色々な縁により5年半前から台湾の台北市に移住し、演奏活動をしております。台北ではほぼ毎日何処かで演奏しており、台湾国内のジャズフェスティバルを始め及び中国や香港、マカオ、等中華圏での演奏を核としながら日本にもときおりツアーなどで帰国し演奏しております。
台湾のJAZZミュージシャンと聞いて、名前が思い浮かぶ人はあまり多くは無いと思います。私自身、台湾に移住する前は台湾のJAZZシーンを全く知りませんでしたが、移住してみるとJAZZシーンは若手を中心に活気があり、急速な発展を遂げています。台湾政府が文化促進に力を入れていることもあり、政府主催のジャズフェスティバル、また各企業主催のジャズフェスティバルなども年々増加しています。
本作品 Memories of ” T “は、ベーシストであり、ダイキムジカレーベル主宰の安ヵ川大樹さんとの出会いから始まりました。安ヵ川さんは2010年、2011年に台湾最大のジャズイベントである台中ジャズフェスティバルにリーダートリオで、2014年にはタップダンスとジャズのコンサートで、招聘されています。私は2014年台北のライブハウスのジャムセッションで知り合い、その縁で安カ川さんと2016年の台湾ツアーが企画され、そして本作品が完成いたしました。安ヵ川さんは台湾ミュージシャンの個性溢れる、豊かな表現力に感銘を受けたと語っています。
TCQでサックスを担当する楊曉恩/ヤンシャオエンさんは、台湾ミュージシャンの中で最も早くバークリー音大で本格的にJAZZを学び、音楽賞を数多く受賞している台湾でもっとも知られたジャズ奏者の一人です。日本で言えば、渡辺貞夫氏(sax)のような存在と言えましょう。私が台湾に移住してすぐ知り合う事となり、彼女のライブやサイドマンとしての演奏など色々な場所で共演の機会があり、いつもその音楽に対する姿勢と演奏の素晴らしさに感銘を受けておりました。
安ヵ川さんの推薦によりTCQに参加した田中菜緒子さんは今最も注目されているJAZZピアニストとして、国内外で活躍しています。中華圏では著名なJAZZクラブ、上海JZ Club、台北Brown Sugar 等にリーダートリオで出演しています。
バンド名の” T w i n C i t y “、アルバム名Memories of Tの” T “は、もちろんTwinの頭文字ですが、それだけではなく、Twin = Tokyo &Taipei という二つの都市を暗喩しています。そしてこの二都市の頭文字も偶然にも同じ” T “である。この二つの都市を中心に活動するミュージシャンが国境の境無く交流し、演奏できる感謝とその発展への祈りを込め、あえてTwinの後に単数形でCityと表記しこの名前が付けられました。
そして第1作目ということもあり、自己紹介のように各自作曲し曲を持ち寄りました。
ピアノ田中菜緒子さんの「Sign of Winter」,「”G” Island」(このGの意味は是非、田中さん本人にお聞きください。)、ベース安ヵ川大樹さんの「Memories of T」「, Blessing」, サックス楊曉恩ヤンシャオエンさんの「Naughty Cats」、「Tokyo Image」、そして私、ドラム坂本健志の「Sleepwalking」、「Snow Field」の8曲です。タイトルやそのサウンドを聴いていただければこれらの楽曲もまたこのTwin Cityをイメージして作られたものであることが感じて頂けると思います。
最後に私は外国人でありながら温かく迎えてくれ、演奏の機会を与えてくれる台湾人のミュージシャンや人々に感謝し、私自身を含め日本のミュージシャンと台湾のミュージシャン達が国境を越えて交流が発展することを祈っています。最初の台湾ツアーから本作品の録音まで、まるで導かれるように物事が進み、運命的なものを感じています。改めてこのCDを聞いて頂く全ての方に感謝し、その音楽を楽しんで頂けるよう心から願っています。
2017 3/8 坂本健志 Takeshi Sakamoto
Design
北川正 (Kitagawa Design Office)