「Wonderlands」 東かおる & Phillip Strange
member
東 かおる (vo) フィリップ・ストレンジ (p)
DNCD-06 税抜2500円+税
試聴音源
1. Alice in Wonderland♪ Sammy Fain, Bob Hilliard
2. My Foolish Heart♪ Victor Young, Ned Washington
3. Four♪ Miles Davis, Jon Hendricks
4. What a Wonderful World♪ Bob Thiele, George David Weiss
5. So Nice♪ Marcos Valle, Norman Gimbel
6. My One and Only Love♪ Guy Wood, Robert Mellin
7. Joy Spring♪ Clifford Brown, Jeira Kaye
8. Moonlight Serenade♪ Glenn Miller, Mitchell Parish
9. East of the Sun♪ Brooks Bowman
10. But Not for Me♪ George Gershwin, Ira Gershwin
11. I’ll Be Seeing You♪ Sammy Fain, Irving Kahal Total Time: 67:49
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メンバー紹介
東かおる Kaoru Azuma -Vocal
大阪府出身。英語教師だった父の影響で幼少の頃から英語に親しむ。2000年 第1回神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテストにて最年少で出場し審査員特別賞を受賞。関西での活動後、2003年にニューヨーク市立大学City College校音楽部ジャズ科への合格を機に渡米。ハーレムに住みながら現地の教会で毎週クワイヤーメンバーとしてNegro spiritual等を歌うなどして活動。同時にマンハッタンのジャズクラブ55 Bar にも出演し、独特な声、ユニークな選曲やクリアーな英語発音等に注目を集める。2006年6月 枚数限定1st アルバム『The Water Is Wide』をリリース。インターネット上で評判を呼びスイスやベルギーのラジオで定期的にオンエアーされる。2008年5月 同大学BFA博士号を取得、また特別にプロ・ミュージック・アワードも受賞し卒業。2008年7月 活動拠点を日本に移すため帰国。同時にジャズのインストゥルメンタルで知られる曲のみを集めた “Footprints in New York” をNYで録音、River East Musicより日米両国でリリース。歌詞の無い曲には独自で歌詞を付け(英語・日本語)またアレンジもし、ユニークでクリエイティブなヴォーカリストとして注目を集めている。2009年2月 NYのジャズクラブCornelia Street Cafeで行われたCDリリース記念ライブを成功させる。2009年6月 NYのジャズ雑誌Jazz Improv Magazine にてCDが取り上げられ、そのユニークなコンセプトと歌唱を高く評価される。帰国後の現在もアメリカと日本で活動を続けており2010年4月 ニューオリンズのFrench Quarter Festival に出演するなど国を超えたボーダーレスな活動を続けている。2011年3月 リトアニアで開催されているInternational Jazz Voices Competitionセミファイナリストに選出されアジア圏から唯一、また日本代表として出場。2011年10月 アメリカ人ギタリストJesse ForestとのユニットStar In Green、ファーストアルバム “Star In Green” をRiver East Musicよりリリース。同年12月 アメリカ・ニューヨークのZINC barやバーモント州で行ったCDリリース記念ライブで成功させる。2013年12月 ピアニスト西山瞳との共作アルバム “Travels” をApollo Soundsよりリリース。その実力と澄んだ個性的な歌声や高い芸術性によるアンサンブルからなる音楽として多方面で注目を集め今もなお高い評価を受けている。またエデュケイターとしても様々なワークショップやクラスを展開。日本でまだ珍しいとされる『Jazz Vocal Ensemble』を2012年に結成し指導にあたっている。 http://www.kaorumusic.com/
Phillip Strange (フィリップ・ストレンジ)-Piano
Phillip Strange は過去35年間 ジャズ・ピアニスト、作曲家、大学教授として活躍。ジョー・ヘンダーソン、ルー・タバキン、デーブ・ホーランド、ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジェームス・ムーディー、ケビン・マホガニー、グレン・ミラー・オーケストラ等とアメリカ、ヨーロッパ、日本で共演。40枚のCDに Featured ArtistまたはGuest Artistとして参加。2013 年 New Truth Records から Phillip Strange Trio CD『Dreamscapes』をリリースするが、そのメンバーはピーター・アースキン(ウェザー・リポート、ダイアナ・クラールのドラマー)、デレク・オールズ(ブラッド・メルドーのベーシスト)である。1999年に奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれ、2003年には博士号が与えられる。博士号研究員としてマイアミ大学に在籍している間にはダウンビート誌より “Best Instrumental Jazz Soloist” (2003,2002), “Best Jazz Original Composition” (2002), “Best Jazz Instrumental Group” ! (2001) 等、数々の賞を受賞。Phillip Strangeは演奏だけでなくジャズ・ミュージシャン育成 にも才能を発揮し、2005年にはマイアミ大学で教えていた彼の生徒も”Best Instrumental Jazz Soloist” を受賞する。また2008年と2011年 浅草ジャズコンテストでグランプリを受賞したヴォーカリストも彼の生徒である。 Phillip Strangeは修士号はクラシックピアノ演奏、学士号は音楽教育で取得しており、クラシックピアノのリサイタルやオーケストラとの共演の経験も数多くある。 http://www.phillipstrange.net
ライナーノーツ/東かおる
いつか “特別な時” に、幾度も歌い継がれてきた名曲を中心としたジャズヴォーカル・スタンダードアルバムは創りたい。 そう漠然としかなかった思いとタイミングが、ここ数年日本で共演を重ねていたピアニストPhillip Strange氏の帰米に伴って、ふと舞い降りてきました。 「さぁ、どうしましょうか?」スタンダード曲を演奏する前に、よくライブで成される私達の会話。そんなゆるやかにスタートした曲が、頃合いの良い味で終わろうとした時、私達は既に味付けの仕方など忘れ、ただその素材=曲から放たれた余韻に浸る… そう、いつの間にか不思議の国へと迷いこんだアリスのように。 それは録音スタジオに入っても変わらずで、Phillipとは前もってあまりアレンジを施すことなく、その場の空気を感じつつ、ゆっくりと録音は進んでいきました。 今回は私の初となるジャズヴォーカルスタンダードアルバムで(自主製作除く)、普段のライブでよく歌う曲を集めました。ごく自然な、そして愛しい音が散らばめられたこのアルバムWonderlands、是非ごゆっくりお楽しみ下さい。 ちなみに、もうすぐ3歳になる愛娘の子守唄にとAlice in Wonderlandをしばらく歌っておりましたら、今ではすっかり歌詞を覚え、自分で歌ってしまっております。 こうして、スタンダードは歌い継がれていくものなのですね。
Design
北川正 (Kitagawa Design Office)