「Aperio」それぞれの花の匂いを絡ませながら、ゆっくり奏でよう。 まるで花びらがおどるようにヴォーカリストmegumi、 春のインスピレーショ ンに満ちたセカンドアルバ ム。
惠 megumi (Vo)
吉川 拓志 Takushi Yoshikawa(guitar / vocal)
三嶋 大輝 Daiki Mishima(bass)
古谷 淳 Jun Furuya(piano / rhodes / melodica)
DMCD-31 税抜2500円+税
春の様なアルバムを作りたい、という漠然とした、でも、強いイメージが浮かんだのは2024年の桜散る頃。春に花が開き生命が息づく事への世界共通の喜びと、季節としての春だけではない人生の中でめぐる春、弾ける若さや愛する喜び、失う悲しみ、孤独や寄る辺なさ、生命の始まりと終わりのリレー。アルバムのタイトル、“Aperio”は、花開くという意味を持つラテン語。megumiによる、待望の2ndアルバム。
試聴音源
1. 星影の小径 01:25:
Hoshikage no Komichi
Ryo Yano / Ichiro Tone 試聴♪
2. 3月の水 03:42: 試聴♪
Waters of March
Antônio Carlos Jobim
Japanese translation by megumi
3. A Doodlin’ Song 03:01: 試聴♪
Carolyn Leigh / Cy Coleman
Arranged by Jun Furuya
4. I Should Care 05:12: 試聴♪
Sammy Cahn / Axel Stordah, Paul Weston
5. Black Is the Color of My True Love’s Hair
05:41: 試聴♪
Traditional
Arranged by Jun Furuya
6. East of the Sun (and West of the Moon)
05:11: 試聴♪
Brooks Bowman
Arranged by Jun Furuya
7. I’ve Grown Accustomed to Your Face 04:38: 試聴♪
Alan Jay Lerner / Frederick Loewe
Arranged by Jun Furuya
8. Upside Down (Flor de Lis) 03:30: 試聴♪
Djavan
English Lyric by Regina Werneck
9. Spring Can Really Hang You Up the Most 07:05: 試聴♪
Fran Landesman / Tommy Wolf
10.十九の春 06:03: 試聴♪
Juku no Haru
沖縄俗謡、与論小唄
Okinawa Zokuyo, Yoron Kouta
(Folk song)
Arranged by Jun Furuya
11.てぃんさぐぬ花
Tinsagu nu Hana 04:05: 試聴♪
沖縄民謡
Traditional Okinawan music
Arranged by Jun Furuya
12. I Should Care (closing) 02:50: 試聴♪
Sammy Cahn / Axel Stordah, Paul Weston
13.A Doodlin’ Song “reprise” 00:28: 試聴♪
Carolyn Leigh / Cy Coleman
Arranged by Jun Furuya
Members
megumi – vocal
Jun Furuya – piano(2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11, 13)rhodes(7)melodica(12)
Takushi Yoshikawa – guitar / vocal (1, 2, 3, 8, 10、13)guitar(4, 12)
Daiki Mishima – bass(2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 10, 13)
☆Total Time 52:11:485
Recorded on Dec. 22nd and 23rd, 2024 at Studio Dede, Tokyo
Recoding Engineer :
Akihito Yoshikawa
Mixed and Mastered by
Akihito Yoshikawa
Produced by megumi and Jun Furuya
Exective Producer : Daiki Yasukagawa ( DAIKI MUSICA INC. )
Art Direction & Design by Tadashi Kitagawa ( Kitagawa Design Office )
megumi would like to thank …
Jun Furuya, Takushi Yoshikawa and Daiki Mishima for their amazing musicianship and unlimited support to make this album.
All my families for their constant love and faith.
My beautiful kids Riku, Gaku and Niko for being there everyday.
All my friends around the world who stands for love and freedom.
My students for reminding me to study farther and pursue my music.
Nanamari-chan for helping me with Portuguese and Bossa feels.
Yoshihito Otagiri and Eishin Nose for great photos.
Tadashi Kitagawa(Kitagawa Design Office) for beautiful art work.
Daiki Yasukagawa(DAIKI MUSICA INC.)for your cooperation and understanding.
Jun Furuya for co-producing this album with me.
I Dedicate this album to my parents Akihiko and Hatsue Uesugi with my Love.
” And the riverbank talks of the waters of March, It’s the promise of life, it’s the joy in your heart. ” ー Antônio Carlos Jobim
Live Information
レコ発スケジュール
4/4 (金)甲府 桜座
19時30分開演 055- 233-2031
4/5(土)富士宮 芸術空間 あおき
15時30分開演 090-6203-6010
4/6 (日)東池袋 KAKULULU
15時開演 03-6907-0652
4/7(月)新潟 Jazz FLASH
19時30分開演 025-224-4518
4/8(火)甲府 COTTON CLUB
スペシャルゲスト 安ヵ川大樹(bass)
19時30分開演 055-233-0008
4/10(木)信濃町 Booze Shelter
スペシャルゲスト 工藤精(bass)
19時開演 026-255-6240
4/11(金)山梨 酒蔵櫂
スペシャルゲスト 工藤精(bass)
18時30分開演 0553-22-4047
4/12(土)石垣島 Jazz Bar すけあくろ
20時開演 0980-87-7696
4/13(日)那覇 EUREKA
スペシャルゲスト Sam Seimiya(tap)
19時開演 098-987-0488
5/18(日)飯館村 Jazz喫茶くま
スペシャルトリオ編成
17時30分開演 090-1513-1917
5/19(月)仙台 Crosby
トリオ+ スペシャルゲスト 沢野源裕(trumpet) 20時開演 022-215-7766
5/21(水)八戸 Saule Branche Shinchõ
19時開演 0178-85-9017
購入サイト
ライナーノーツ
Remark
〜はじめに〜
わたし達が紡ぐ其々の日々に
幾たびもの春が訪れますように
megumi
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春
春になるとみんなが近くなる
冬のあいだに
縮めてた腕を
ぐーんと伸ばせば
ほら
ほらほら
どんどん近くなる
花の匂いを纏って
逢いたかった君の笑顔がよく見える
おや?
また別の街から
別の花の匂いを纏って
逢いたかった人がやってくる
ひとり
ふたり
さんにん
よにん
それぞれの花の匂いを絡ませながら
ゆっくり奏でよう
まるで花びらがおどるように
——–
アルバム Aperio (アペリオ)
惠さんの歌はまるで上質の紅茶のようだ。
歌に寄り添う音は
一曲ごとに爽やかなレモンが浮かべられたり、一滴のミルクが落とされたり。
時にはほんのりとスパイスの香りが漂う。
お菓子を買って来て紅茶をいれよう。
窓を開けて春の気配を楽しみながら
もう一度最初から聴こうかな。
吉川 三絵
吉川 三絵(おみっつぁん)
青森県八戸市在住
舞台「トルホヴォッコのおはなし」
脚本、演出担当
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Commentary
〜収録曲とアルバム “Aperio” について〜
春の様なアルバムを作りたい、という漠然とした、でも、強いイメージが浮かんだのは2024年の桜散る頃。
アカシアの花香る『星影の小径』、春の情景のパズルの様な『Waters of March』 、幸せ溢れる人生の春を彩るスタンダード『East of the Sun』、『A Doodlin’ Song』、『I’ve Grown Accustomed to Your Face』、『Upside Down 』、『I Should Care 』を軸に、春の憂いや切なさを語る『Spring Can Really Hang You Up the Most』 や 『十九の春』、そして初夏に咲く『てぃんさぐぬ花』まで、11曲分の春を集めたアルバム “Aperio” が2025年の春に完成しました。
アントニオ・カルロス・ジョビンの『3月の水』を初めて聴いたのは、ニューヨーク大学の学生だった2002年の春。Elis and Tom がポルトガル語で歌う “Águas de março” が持つ雰囲気と温度にとても惹かれ歌詞の意味を調べたりもしたのですが、北半球で生まれ育ったわたしが南半球のブラジルでは3月が暑さが落ち着く秋の始まり、と気付いたのはそれから何年も後の事でした。その時に初めて、ジョビンが作詞した英語詩の “Waters of March” は、3月が春の国に暮らす私たちに向けて書かれた歌詞だと知り、その思いやりに甚く感動し、以後、その美しくもユニークな曲を英語をメインに、それから少しのポルトガル語と日本語を混ぜてうたう様になりました。
このアルバムでギターボーカルを引き受けてくれた拓さんの『全部日本語が良いよ』というひと声に背中を押され、2ヶ月以上かけて日本語訳詞を完成させたのですが、私たちの春を想像してくれたジョビンの優しさに感謝しながら、語感を確かめて韻を踏みながら、何度も何度も推敲を重ねている時に、ふと浮かんだのは、子どもの頃から大好きな、日本を代表する偉大な詩人の代表作に散りばめられた躍動感とリズム満ちる言葉達にも存在する共通項。
それは、春に花が開き生命が息づく事への世界共通の喜び、季節としての春だけでなく其々の人生の中でめぐる春、弾ける若さや愛する喜び、失う悲しみ、孤独に寄る辺なさ、生命の始まりと終わりのリレー。
春を見つける旅の様な訳詞作業を終えたのは、その偉大な詩人、谷川俊太郎さんが旅立たれたニュースが世界を駆け巡る数日前の明け方でした。
アルバムのタイトル、”Aperio” は、花開くという意味を持つラテン語で、英語の4月 “April” の語源だと言われています。このアルバムを4月にリリースする夢を叶えてくださった ダイキムジカ 安カ川 大樹さまのご尽力に心から感謝致します。そして、前作に引き続き、アルバムに込めたわたしの想いを汲みとり素敵な春をアルバムに吹き込んで形にしてくださった 北川デザインオフィス 北川 正さまの、アルバムを聴いたリスナーの方が、音楽で花開く”Aperio” のイメージを持てる様にと、盤面、ブックレットに描いてくださった線画の樹木を以って、わたしが作りたかった春のアルバムが完成し、発表出来た事が嬉しく胸がいっぱいです。
アルバムが生まれる過程を拓さんの隣りで一緒に見守ってくれたおみっつぁんに、優しい春の詩と嬉しい言葉を寄せていただけた事、とても幸せです。
ひとくん、素晴らしい写真でアルバム “Aperio” にアートをありがとう。栄進さん、1st album “Indigo” に引き続き、お気に入りの横顔別テイク使わせていただきました。
結びに、わたしの呼びかけに応え、素晴らしい人間力と音楽力で、想定を軽々と超える一曲一曲を一緒に完成させてくれたメンバー、拓さん、三嶋くん、淳くん、そして Studio Dede の吉川昭仁さんに惜しみない敬服と感謝を。
日々の暮らしの中、送り出し迎えてくれる、父と2人の母、夫と子ども達に愛を込めて
2025年2月 惠
Design
北川正 (Kitagawa Design Office)