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レビュー

 

 

CDジャーナル 9月号のレビュー

 

 

☆2010年9月号 村井 康司氏 レビュー

安ヵ川大樹は、日本ジャズ界を代表するベーシストのひとりだ。太く、力強く、そして温かい音色、卓越したテクニック、アンサンブルをがっちりとホールドし、ドライブさせるタイム感覚。そういった安ヵ川の全貌を明らかにする2枚のCDがリリースされた。「Trios」は、そのタイトルの通り、ピアノ、ベース、ドラムスのトリオによる演奏を収録した作品。5人のピアニストと4人のドラマーが参加しているが、通して聴くと”安ヵ川ワールド”の統一性が強く印象に残った。音色やフレージングで十分な存在感を発揮しつつ、彼のベースはつねにバンド全体に奉仕しているのだ。オリジナル曲の多彩さも大きな魅力。そして「Voyage」は、ウッドベースによる完全ソロ作品。愛器カザリーニのウッディーで深い音色が圧倒的な迫力で眼前に現れ、僕は思わずアンプのヴォリュームを上げてしまった。ピチカートもアルコもじつに見事だが、テクニックのひけらかしではなく”歌”が感じられるところがすばらしい。

 

 

ジャズライフ 9月号のレビュー

 

 

☆2010年9月号 早田 和音氏 レビュー

安ヵ川の情感豊かな音楽が広がる完全ベース・ソロ作 その楽器自体が小さなオーケストラであるという比喩が可能なピアノを別格とすれば、ソロアルバムはとても稀有な存在だ。それはソロ演奏という技術面での困難さもさることながら、その演奏者自身の中に、ソロという形態でしか表現することのできない音楽的主張がなければ成し得ない作品であるから。そして何よりその音自体にソロとしての魅力がなければ成立しないものだからだ。そして本作がソロ・アルバム2作目となる安ヵ川は、それを成し得る数少ないベーシストのひとり。太く伸びやかなタッチと粘っこいまでの強靭なスウィング感。そして様々な音楽活動によって培われた豊かな音楽性。それらが相まって極上のソロ作品を築き上げている。絶妙のアルコが名器カザリーニから低音部の豊かな響きと高音部の澄み切った音色を紡ぎ出すBF、スウィンギーな色合いから序々にブルージーな色彩へと変化していくE、低音部と高音部を用いてのコール&レスポンス的妙味を見せるCなど、ヴァリエーションに富んだ内容。中でも深い感銘を与えるのがオリジナルのDだ。ニュアンスに富んだピチカットが、フラメンコに通ずる情念豊かな世界を描き出す。アルコの朗々たる響きからピチカットの繊細な囁き音までを克明に捉えた録音も見事。安ヵ川の生音をしっかりと再現し、聴く者に至福の時を与えてくれる。

 

 


 

 

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